寺山修司の詩を読んだ
寺山修司の詩を読んだ。書を捨てよ町へ出ようの寺山修司の詩だ。百、二百という詩を読む中で、大半はとりとめもなく訳も分からない詩ばかりであるように感じた。本当にこいつプロか?と疑いたくなるほどのものも多々あった。しかしながら、いくつかのフレーズは落語に通づる「うまさ」があり、またいくつか心に来る詩もあった。これらより考えるに、詩および詩集とは大半が理解しがたいとりとめもない文章であるが、その一部に自分が感じ入る傑作を探すものなのかもしれない。効率悪りー。今の時代感動したり薫陶を得たりしたかったら話題の映画を2時間かけて見た方が効率いいなこりゃ。
寺山修司の「うまい」詩の一例
なみだは
にんげんのつくることのできる
一ばん小さな
海です(「一ばんみじかい抒情詩」)